東南アジア 主要国のGDP 記録的な落ち込み 日系企業への影響も

東南アジア主要国の去年1年間のGDP=国内総生産の伸び率は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、インドネシアで22年ぶりのマイナスとなるなど、各国で記録的な落ち込みとなり、進出する日系企業への深刻な影響も懸念されます。

東南アジアの主要国が15日までに発表した去年1年間のGDPの伸び率は、域内最大の経済規模となっているインドネシアが、前の年と比べてマイナス2.0%となりました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、個人消費が低迷したうえ、外国人観光客も大きく落ち込んだためです。

インドネシアのGDPの伸び率がマイナスになるのは、アジア通貨危機の影響を受けた1998年以来、22年ぶりです。

また、タイはマイナス6.1%で、こちらも1998年以来の大幅な落ち込みとなりました。

このほか、シンガポールがマイナス5.4%、フィリピンはマイナス9.5%となるなど、記録的な落ち込みとなりました。

各国とも感染拡大の影響で外国人観光客が大幅に減っているため、観光業の悪化が深刻になっています。

インドネシアなどでは、感染がいまも拡大し、経済活動への影響も続いていて、現地に数多く進出している日系企業への深刻な影響も懸念されます。