韓国政府 26日からワクチン接種開始を発表 医療従事者など対象

韓国政府は、今月26日から医療従事者などを対象に、イギリスの製薬大手、アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種を開始すると発表しました。ただ、このワクチンは65歳以上の接種について有効性のデータが不足しているとの指摘があることから、当面、対象を65歳未満にして接種を行うことにしています。

韓国政府は、15日午後、記者会見で今月26日からイギリスの製薬大手、アストラゼネカなどが開発したワクチンの接種を始めると発表しました。

接種の対象は、65歳未満の、病院の入院患者や療養施設の入所者、そして、医療関連施設で働く人の合わせて27万人余りです。

対象を65歳未満にしたことについて、韓国政府は、このワクチンをめぐって、65歳以上の接種について有効性のデータが不足していると指摘されていることを考慮したと説明していて、情報をさらに集めたうえで、対応を検討するということです。

韓国政府は、アストラゼネカのほか、アメリカのファイザーなどとワクチン提供の契約を結び、これまでに全人口を上回る5600万人分を確保しています。

今後は、接種の対象を徐々に拡大し、ことし11月までには国民の70%以上にワクチンを接種し、多くの人が免疫を持つことで感染が広がりにくくなる、いわゆる「集団免疫」の状態を目指す方針です。