“2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ” 日本鉄鋼連盟が方針

脱炭素社会の実現に向けた取り組みが産業界に求められる中、鉄鋼メーカーで作る日本鉄鋼連盟は、二酸化炭素の排出の実質ゼロを2050年までに目指すとする基本方針を打ち出しました。
2100年までとしていたこれまでの長期ビジョンから50年、前倒しされました。

鉄鋼製品は、原料の鉄鉱石から、石炭などを使って製鉄する過程で、多くの二酸化炭素が排出されます。

日本鉄鋼連盟は15日、二酸化炭素の排出の実質ゼロに向けた方針を発表し、2050年までの達成に向け取り組みを加速させるとしています。

具体的には、石炭の代わりに水素を活用した新しい製鉄技術の研究や、二酸化炭素を外に出さないよう回収して、地中にためる技術の開発などを推進するとしています。

ただ特に水素を使った製鉄技術は「各国とも開発の途についたばかりの極めて野心度の高い挑戦だ」としています。

連盟はこれまで、2100年までに排出ゼロを達成するビジョンを掲げていましたが、産業界にも一層の取り組みが求められるとして50年前倒しした形です。

一方、二酸化炭素の排出量に応じて企業が費用を負担する「カーボンプライシング」については、技術革新を阻害するため反対だとしています。

日本鉄鋼連盟・地球環境委員会の泉山雅明委員長は、「脱炭素の実現は高いハードルだが、業界をあげて挑戦したい」と述べました。