千葉 医療従事者へのワクチン先行接種に向け準備進む

17日にも始まる見通しの新型コロナウイルスのワクチンの医療従事者への先行接種に向けて、対象となっている千葉県内の病院では準備が進められています。

アメリカの製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンは14日、正式に承認され医療従事者への先行接種が17日にも始まる見通しです。

千葉県内では国が指定する5つの病院で働く医師や看護師などおよそ2150人のうち、希望者を対象に先行接種が今週中にも始まる見通しです。

このうち新型コロナウイルス患者の受け入れ病院で、先行接種の対象となっている市原市の千葉労災病院では、今月5日にマイナス75度前後の超低温でワクチンを保管できる専用の冷凍庫が届けられました。

また病院では、先行接種の会場としてふだん職員が食堂として使っている部屋を確保し、仮に副反応が出ても業務に支障が出ないよう、接種日をなるべく土日や祝日の前の日にするなど、スケジュールの調整も進めているということです。

千葉労災病院の岡本美孝院長は「ワクチンは新型コロナウイルスを収束させるために必要なものでその第一歩が始まるという期待感があります。初めてのワクチンで不安を抱えている職員もいるので十分な情報提供が欠かせないと思います」と話しています。