ロイヤルホスト運営会社 160億円の資本支援受ける方針

ロイヤルホストなどを展開するレストランチェーン大手のロイヤルホールディングスは、新型コロナウイルスの影響による売り上げの落ち込みで悪化した経営状況を改善するため、大手商社の双日などから総額で160億円の資本支援を受ける方針を固めました。

ロイヤルホールディングスは新型コロナウイルスの感染拡大で、主力のレストラン事業や機内食事業の売り上げが落ち込み去年1年間の決算で最終的な赤字が280億円に達すると見込んでいます。

関係者によりますと、ロイヤルホールディングスは大手商社の双日や金融機関から160億円の資本支援を受け入れる方向で調整していることが分かりました。

このうち双日は、ロイヤルが発行する新規の株式を引き受ける形で100億円を出資する方向で、双日がロイヤルの筆頭株主になる見通しです。

双日は、ロイヤルの機内食事業を行う子会社の株式の60%も取得する方向で、両社は今後、海外での出店の強化など業務面での提携も検討するとしています。

金融機関ではみずほ銀行や日本政策投資銀行などが議決権が制限される代わりに配当が大きい優先株を引き受ける形で合わせて60億円の出資を検討しています。

新型コロナウイルスで外食産業が大きな打撃を受ける中、業種を超えた提携で立て直しに向けた動きが本格化しています。