衆院予算委 きょう集中審議 新型コロナ対策などで論戦の見通し

国会は15日、衆議院予算委員会で集中審議が行われます。新型コロナウイルス対策の改正特別措置法の施行を受けた今後の対応や、事業者への支援策などをめぐって与野党の論戦が交わされる見通しです。

新年度予算案を審議している衆議院予算委員会は15日、新型コロナウイルス対策などをテーマに、菅総理大臣も出席して集中審議を行います。

この中で与党側は、新型コロナ対策の改正特別措置法が13日に施行されたことを受けた今後の対応や、17日にも始まる見通しのワクチン接種の実施体制などについて質問することにしています。

また野党側は、政府の対策は事業者や生活困窮者への支援が不十分なうえワクチン接種も後手に回っていると追及するほか、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の辞任表明を受けて、国際的な信頼回復に向けた取り組みをただす方針です。

一方、予算案の審議日程について、与党側は来週24日にも採決の前提となる中央公聴会を開催するなど着実に審議を進め、来月初めまでに衆議院を通過させたい考えです。

これに対し野党側は、総務省の幹部が衛星放送関連会社に勤める菅総理大臣の長男と会食していたことをめぐり、予算案の採決前に事実関係の調査結果などを明らかにするよう求めていて、与野党の協議が行われる見通しです。