ファイザー製ワクチン 17日にも医療従事者に先行接種の見通し

新型コロナウイルスのワクチンとして、国内で初めてアメリカの製薬大手ファイザーが開発したワクチンが14日、厚生労働省に正式に承認されました。17日にも医療従事者に対し先行して接種が始まる見通しです。

ファイザーが開発したワクチンは有効性や安全性などが確認されたとして14日、厚生労働省に正式に承認されました。

新型コロナウイルスのワクチンが国内で承認されたのは初めてです。

ワクチンの接種は17日にも、1万人から2万人程度の医療従事者に対して先行して始まる見通しで、政府は順次、高齢者などへ接種を進めていく方針です。

これを前に、厚生労働省は15日、専門家による審議会を開き、接種を勧める対象から妊婦を外すかどうかや、報告を求める副反応の事例などについて議論し、実務を担う自治体に周知することにしています。

一方、ファイザーのワクチンをめぐっては、超低温冷凍庫での保管が必要など、流通を含めて取り扱いが難しいことが指摘されています。

また、接種に当たる医師や看護師の確保や、体育館などでの集団接種や医療機関での個別接種をどう組み合わせていくのかなど、態勢の整備が課題となっています。

政府は、必要となる費用をすべて負担するとともに、自治体と情報の共有を図り、ワクチンの円滑な接種を進めていきたい考えです。