東北新幹線 運転見合わせ 全線での再開は10日前後かかる見込み

JR東日本は、福島と宮城で震度6強の激しい揺れを観測する地震で、東北新幹線の高架橋や電柱などに大きな被害が確認されたとして、全線の運転再開までおおむね10日前後かかるという見込みを明らかにしました。

東北新幹線は、今回の地震で複数の設備の被害が確認されたため、那須塩原駅と盛岡駅の間の上下線で運転を見合わせています。

JR東日本は当初、運転の見合わせは15日までとしていましたが、高架橋や電柱などに大きな被害が確認されたということで、全線の運転再開までにはおおむね10日前後かかるという見込みを明らかにしました。
これまでの点検では、福島県の新白河駅と宮城県の古川駅の間で、高架橋やレールの土台が数か所損傷しているほか、少なくとも20本の電柱が折れたり傾いたりしているのが確認されたということです。

東北新幹線はこの運転見合わせに伴い、東京と那須塩原の間を1時間に1本程度の臨時ダイヤで運行しています。
また、盛岡駅と北海道新幹線の新函館北斗駅の間も一部の列車が運休しています。

JR東日本は、仙台方面などへの交通を確保するため、常磐線の臨時列車を運転したりバスを増便したりするほか、航空各社にも協力を依頼することにしています。

また、復旧作業を急ぎ、運転が再開できる区間から順次進めたいとしています。

過去の地震でも電柱に被害

JR東日本によりますと、東北新幹線の線路脇にある電柱はほとんどがコンクリート製で、過去の地震でも被害が出ています。

10年前の3月11日に東日本大震災を引き起こしたマグニチュード9.0、最大震度7の地震で、およそ540本が折れたり曲がったりしました。

そのおよそ1か月後の4月7日に宮城県沖で発生したマグニチュード7.2、最大震度6強の地震では、コンクリート製の電柱、およそ270本が折れたり曲がったりしました。

2つの地震による電柱の被害を直して全線で運転を再開したのは4月29日で、運転の見合わせは49日続きました。

この被害を教訓にJR東日本では、東北新幹線のコンクリート製の電柱の耐震補強工事を進めています。

今回の地震で折れたり曲がったりした電柱は、いずれも耐震補強前のものだったということです。

鉄道への影響続く(17:00)

地震による鉄道の影響です。
JR東日本は、東北新幹線の那須塩原駅と盛岡駅の間の上下線について、運転見合わせは16日以降も続く見通しだと発表しました。全線での運転再開まではおおむね10日前後かかる見込みだということです。
これに伴ってJRバス東北は14日、仙台と新宿を結ぶ便を通常よりも10便ほど増便して運行していて、15日以降は日中の便数をさらに増やすことを決めています。

山形新幹線は、14日は終日運転を見合わせ、15日は始発から本数を減らして福島駅と山形県の新庄駅の間に限って運転することにしています。

秋田新幹線も、14日は終日運転を見合わせ、15日は秋田駅と盛岡駅の間に限って運転することにしています。

JRの在来線も一部の区間で運転を見合わせている路線があります。
運転見合わせの区間があるのは、
▼東北本線、
▼常磐線、
▼奥羽本線、
▼磐越西線、
▼磐越東線、
▼水郡線です。

また、▼阿武隈急行も全線で運転を見合わせています。