東京都 新型コロナ 6人死亡 371人感染確認 8日連続500人下回る

東京都内では14日、新たに371人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、このうち65歳以上の高齢者が全体の30%余りを占めました。医療機関や高齢者施設での感染が多くなっていて、都の担当者は「施設にウイルスを入り込ませない対策の徹底が必要だ」としています

東京都は14日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて371人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日の感染の確認が500人を下回るのは8日連続です。

年代別では、
▽10歳未満が9人
▽10代が17人
▽20代が71人
▽30代が50人
▽40代が46人
▽50代が42人
▽60代が24人
▽70代が44人
▽80代が46人
▽90代が21人
▽100歳以上が1人です。
このうち65歳以上の高齢者は127人で、全体の34.2%を占めています。

14日の371人のうち、
▽およそ53%の196人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ47%の175人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「施設内」が最も多く97人
次いで、
▽「家庭内」が67人
▽「職場内」が15人
▽「会食」が7人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽12の医療機関で患者と職員合わせて51人
▽12の高齢者施設で利用者、入所者と職員合わせて40人の感染が確認されました。

医療機関や高齢者施設での感染が多くなっていることについて、都の担当者は「どの施設も積極的に検査を行っていると思うが、抑え込むのに時間がかかっている。重症化しやすい高齢者を守るためウイルスを入り込ませない感染防止対策の徹底が必要だ」としています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて10万6505人になりました。

また14日時点で入院している人は、13日より36人減って2409人でした。「現在確保している病床に占める割合」は49.2%です。

このうち、都の基準で集計した14日時点の重症の患者は、13日より1人減って103人で、重症患者用の病床の32.7%を使用しています。

これまでに感染が確認された人のうち、▽自宅で療養している人は13日より91人減って1073人でした。

▽都が確保したホテルなどで療養している人は13日より9人増えて491人で、▽医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は13日より65人増えて1231人でした。

また、都は、これまでに感染が確認されていた80代と90代の男女合わせて6人が死亡したことを明らかにしました。

このうち5人は「施設内」で感染し、▽医療機関が3人、▽デイサービスなどの高齢者施設が2人でした。このほか「家庭内」での感染が1人でした。

これで都内で死亡した人は合わせて1131人になりました。