“ワクチン接種 前向きに” 感染症専門医らポスターで呼びかけ

新型コロナウイルスのワクチンの接種が医療従事者を対象に始まるのを前に、感染症が専門の医師などのグループが科学的に根拠のあるワクチンの情報につながるQRコードなどを載せたポスターを作り、接種を前向きに考えてほしいと呼びかける活動を始めました。

新型コロナウイルスのワクチンの接種は医療従事者を対象に始まり、その後、高齢者など一般の人たちにも行われますが、根拠のない情報も広がっていて混乱が懸念されています。

感染症の診療が専門の医師などで作る「日本感染症教育研究会」は、ウェブからダウンロードできるポスターを作成し、接種を前向きに考えてほしいと呼びかける活動を始めました。

ポスターには新型コロナウイルスの対応にあたっている全国の医師や薬剤師32人の顔写真が並び、ワクチンの接種について「私達は受けます」と書かれています。

また、ワクチンについてメンバーによる解説や動画、それに世界的な医学雑誌の特集サイトにつながるQRコードも掲載されています。

研究会によりますと、ワクチンに対する考え方は医療従事者でもさまざまだということで、代表世話人を務める聖路加国際病院臨床検査科・感染症科の上原由紀医師は「医療従事者が接種しないと、一般の人は接種しないと思うので、科学的な事実をいいことも悪いことも理解したうえで接種してほしい。まずは正しい情報を知って考えてほしい」と話しています。