イオン 新型コロナワクチン接種会場 提供へ 企業に協力の動き

流通大手のイオンは、新型コロナウイルスのワクチンの接種について、自治体から協力の要請があった場合、全国にある大型の商業施設を会場として提供する方針です。金融大手の三菱UFJフィナンシャル・グループも研修施設などを開放する方針で、企業の間で協力の動きが広がっています。

新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は、来週半ばから医療従事者に先行して接種を開始し、4月からは65歳以上の高齢者、およそ3600万人を対象に接種を始めたいとしています。

ワクチンの接種は医療機関や自治体が設ける会場で行われますが、流通大手のイオンは自治体から協力の要請があった場合、自社の商業施設を会場として提供する方針です。

対象となるのは過密な状態を避けるため、店内に広い空間があるショッピングモールなど大型の商業施設となる見込みで、すでに神奈川県座間市の施設を提供することが決まっています。

ほかの自治体からも相談が来ているということで、イオンとしては、店舗の営業状況なども考慮しながら対応する方針です。

このほか、金融大手の三菱UFJフィナンシャル・グループも東京や大阪、名古屋などでグループ企業がもつ研修所や保養施設を会場として無償で開放する方針で、企業の間でワクチンの接種に協力する動きが広がっています。