すかいらーくHD決算 172億円の赤字に 最終赤字は10年ぶり

ファミリーレストラン最大手の「すかいらーくホールディングス」が12日発表した去年1年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大による営業時間の短縮などが響き、最終的な損益が172億円の赤字となりました。1年間の決算が最終赤字となるのは10年ぶりです。

ガストやバーミヤンなどを展開する「すかいらーくホールディングス」が発表した去年1年間のグループ全体の決算は、売り上げが前の年より23%減って2884億円、最終的な損益は94億円の黒字から一転して、172億円の赤字となりました。

1年間の決算が最終赤字となるのは10年ぶりです。

新型コロナウイルスの感染拡大で営業時間の短縮を余儀なくされたことや、外食を控える傾向が広がったことが響きました。

ことしに入っても、緊急事態宣言が出されるなど厳しい経営環境が続いていますが、需要が伸びている宅配サービスの対象地域やメニューを増やしたり、宣伝費を抑えたりすることで、ことし1年間の業績予想では最終的な損益の見通しを4億円の黒字としています。

オンラインの会見で、谷真会長兼社長は「変異型のウイルスの拡大など、今後の予測は困難な状況だ。宅配や持ち帰りに対応したメニューや店舗を増やして乗り切りたい」と述べました。