新型コロナ ワクチン接種開始前に集団接種の訓練 愛知

医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が来月中旬にも始まるのを前に、愛知県の藤田医科大学で集団接種の訓練が行われました。

豊明市にある藤田医科大学の体育館で行われた訓練には、職員ら100人余りが参加し、30分ごとに25人ずつ接種する想定で実施されました。

会場では、問診票のチェックや医師による診察のあと、4つのブースに分かれてワクチンを接種し、接種後の15分間の経過観察までの一連の流れを確認しました。
またワクチンを接種した人に「アナフィラキシー」という重度のアレルギー反応が出た場合を想定して、医師らがドクターカーで病院に搬送する訓練も行われました。

訓練では、受付で人が密集したり、副反応を起こした人への対応でスタッフが手薄になったりするなど、人員の配置や運用面などでの課題が明らかになりました。

大学によりますと、愛知県から来月中旬にはワクチンが届く見通しとの連絡を受けているということで、ワクチンが届き次第、医師や看護師などへの接種を始められるよう準備を進めることにしています。

藤田医科大学病院の岩田充永副院長は「ワクチンの接種を必要最小限のスタッフでやろうとすると、何か起きたときに人手が足りないことなどが訓練で分かった。愛知県でもようやく感染者が減ってきたので今のうちにワクチンの準備や接種を進め、次の波が小さくなるようにしたい」と話しています。