新型コロナ ワクチン接種開始に向け医療機関で会場の準備進む

新型コロナウイルスのワクチンの接種開始に向けて、各地の医療機関で準備が進められています。東京 北区の「東京北医療センター」では、区の要請を受けて、敷地内の駐車場に臨時の接種会場となるプレハブを設置しました。

センターでは来月中旬ごろから予定されている医療従事者の優先接種を皮切りに、高齢者や一般の人にも接種を行う予定で、1日最大で1000人の接種を見込んでいます。
会場では、医師による問診を行ったあとワクチンを接種し、直後に副反応が出ないか確認するため、待機スペースも設けられています。

11日は、ワクチンを保存する冷凍庫も届きました。

会場の準備が進む一方で、接種がいつ開始されるのか、また、どれくらいのワクチンがいつ届くのかなど、具体的なスケジュールがまだ国や自治体から示されていません。

医療センターでは、接種を行う医師や看護師などを外部から募集する考えで、いつ、どれくらいの人数が必要なのかを把握するためにも、できるだけ早く見通しを示してほしいと考えています。

東京北医療センターの宮崎国久医師は「具体的なスケジュールのほか、受けに来る医療従事者や介護施設の従業員が誰なのか、それに予約の受け付け方法など分からないことがまだ多い。会場などのハード面は準備が進んでいるが、接種する人材の確保が難しい。速やかに接種を行えるよう万全の体制を整えたいと思っているので、早く情報を伝えてもらいたい」と話しています。