アサヒとサントリー 決算 最終利益約30%減 コロナ影響

ビール大手の「アサヒグループホールディングス」と「サントリーホールディングス」の去年1年間の決算は、新型コロナウイルスの影響で、厳しい結果になりました。居酒屋など業務用のビール需要が落ち込み、いずれも最終利益が前の年よりおよそ30%減りました。

発表によりますと、サントリーは売り上げが前の年より7.8%減って2兆3676億円、最終利益は28.8%減って1004億円でした。

アサヒは売り上げが前の年より2.9%減って2兆277億円、最終利益は34.7%減って928億円でした。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で居酒屋向けなど業務用ビールの需要が大きく落ち込みました。

海外事業も、業務用のアルコールの取り扱いが多い地域を中心に売り上げが減少しました。

サントリーホールディングスの新浪剛史社長は「足元の状況は厳しいが、ワクチンの接種が進めばことしの夏ごろから外食の需要が戻るとみている。消費者の健康志向も高まっているため、それに合わせた商品を発信したい」と述べ、消費者のライフスタイルの変化をとらえた商品を投入していく考えを示しました。