川淵三郎氏 組織委後任の会長「辞退させていただくと宣言」

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の後任への就任を要請され、一時、引き受ける意向を示していた川淵三郎氏(84)が、会合の後、会場で取材に応じ、後任の会長への就任をみずから辞退したことを明らかにしました。

川淵氏は、会合でほかの出席者から会長の選考には公平性や透明性が必要だといった意見があがる中で、みずから手をあげて発言したことを明かし「会長候補とマスコミで言われていたことを完全に白紙に戻して、僕自身から辞退させていただくと宣言した」と述べ、後任の会長への就任を辞退したことを明らかにしました。

そのうえで「これをきっかけにいい会長が見つかることを心から願っている」と述べ、今後、新たな会長を選考する委員会で候補になったとしても辞退するとしています。

また、後任を引き受ける意向を示した11日のうちに辞退することを決めたことも明かし、「マスコミをにぎわしていることに対して大変心が痛むし、理事の皆さんや森さんに大変な迷惑をおかけしたことを心からおわびしたい。すべての責任は僕にあります」と謝罪しました。

一方、選手村の村長と組織委員会の評議員会の議長の役職は引き続き務める考えを示し「選手村の村長に生きがいを求めて、このオリンピック・パラリンピックを楽しめればいいと思う。大会が開催できるかどうか、新しい会長が最大の努力をしてほしい」と話しました。

橋本五輪相は…

辞任を表明した東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の後任をめぐり、橋本担当大臣は、衆議院予算委員会で「『橋本大臣に白羽の矢が立つ可能性』という報道があるが、お願いをされたら受けるのか」と質問されたのに対し「報道等については全く今の段階では承知していない。組織委員会や評議員会などの場で、しっかりとした議論がなされると承知している」と述べました。

そのうえで橋本大臣は「より透明に、定款に基づきプロセスを踏んで、会長が選任されるのか等を、しっかりと議論されていくと承知している。このような問題がなぜ起こったのか、ガバナンスコードやコンプライアンスなども含めて議論されるのではないか」と述べました。

川淵氏「すべての責任は自分に」

川淵氏は会合の後、千葉市内で取材に応じ辞退に至った経緯を説明しました。

川淵氏は、会合の中でみずから手を挙げて発言を求め、出席者に対して謝罪をしたうえで、会長就任の辞退を申し出たということです。

辞退の理由について「数人の出席者が会長を選ぶには透明性と外部との関係がないかと指摘した。僕に対する相当、批判的なというか、透明性とか、外部の一切関係を受けないとなると、きのう、森さんからいろいろ言われた結果、出席者にいらぬ心配をかけた」と説明しました。

そのうえで「いらないことをマスコミにしゃべってしまい、あたかも自分が会長になったかのような、候補になるかのようなことを言ったことに対して、それはよくないなと反省の意味を込めて、すべての責任は自分にある。Jリーグや日本サッカー協会の会長をしているときにも、報道の皆さんにはできるだけ多くのことをしゃべったほうがいいなという習性がまだ残っていた。全国の皆さんにも迷惑をかけたし、おわびしたい」と述べました。

川淵氏は選手村の村長の役職を引き続き務める考えで、「おわびをして気持ちはすっきりしている。新しい人が出てきてすばらしいオリンピック・パラリンピックが開催されればいいなと思う。今後は村長がいちばんやりたい。村長できるのがすごくうれしい」と述べました。