言語社会学者 鈴木孝夫さん死去 「ことばと文化」ベストセラー

言語を社会との関わりの中で分析する言語社会学の研究者で、新書「ことばと文化」がベストセラーとなった慶應義塾大学名誉教授の鈴木孝夫さんが10日、老衰のため東京都内の施設で亡くなりました。94歳でした。

鈴木さんは東京の出身で、慶應義塾大学の文学部を卒業後、アメリカのエール大学の客員教授や慶應大学の教授などを歴任しました。

鈴木さんは、言語を社会との関わりの中で分析する言語社会学の研究者で、日本語が日本の文化や社会構造と強く結び付いていることを世界の言語と比べて論じ、昭和48年に出版した新書「ことばと文化」がベストセラーとなりました。

また、英語教育について、詰め込み型をやめて発信型の英語が身につく教育に改めるべきだと主張し、こうした考え方を実践しようと慶應大学の湘南藤沢キャンパスの設立に関わったほか、新書『日本人はなぜ英語ができないか』など、英語教育をはじめとしたことばの教育に関する書籍も多数執筆しました。

また、自然環境にも造詣が深く、長年、日本野鳥の会の活動に参加するなどして、環境問題についても発言を続けました。

慶應大学によりますと、鈴木さんは10日、老衰のため東京都内の高齢者施設で亡くなったということです。

94歳でした。