東京都 新型コロナ 新たに307人の感染確認 6日連続500人下回る

東京都は12日、都内で新たに307人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
都内で1日の感染の確認が500人を下回るのは6日連続です。
また都は、感染が確認された60代から90代の男女15人が死亡したことを明らかにし、このうち7人は医療機関と高齢者施設での感染でした。

東京都は12日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて307人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が500人を下回るのは6日連続です。

都の担当者は「ここからどこまで減らしていけるかがポイントだが、感染が減ってきたという数字が出ると、週末に人出が増えてしまう心配がある。せっかくここまで減らしてきたので、もうひと踏ん張りして欲しい」と話しています。

12日の307人の年代別では、
▼10歳未満が14人、
▼10代が15人、
▼20代が44人、
▼30代が48人、
▼40代が49人、
▼50代が36人、
▼60代が35人、
▼70代が25人、
▼80代が24人、
▼90代が17人です。

307人のうち、およそ58%の179人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ42%の128人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く93人、次いで、「施設内」が59人、「職場内」が12人、「会食」が3人などとなっています。

このうち「施設内」では、15の医療機関で患者と職員合わせて21人、12の高齢者施設で利用者と職員合わせて32人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは、合わせて10万5765人になりました。

また、12日時点で入院している人は11日より58人減って2500人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は51.0%です。

このうち、都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日より1人減って102人で、重症患者用の病床の32.4%を使用しています。

これまでに感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は11日より61人増えて1271人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は11日より12人減って503人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は11日より447人減って1070人でした。

また都は、感染が確認された60代から90代の男女合わせて15人が死亡したことを明らかにしました。

このうち7人は「施設内」で感染し、医療機関が4人、デイサービスなどの高齢者施設が3人でした。

このほか、「家庭内」での感染が6人でした。

これで都内で死亡した人は合わせて1114人になりました。

小池知事「手を緩めると水泡に帰す 協力をお願いしたい]

小池知事は記者会見で、緊急事態宣言の解除について「解除という話が出ると、街なかの人の流れが増加に転じるというおそれもある。取り組みの手をここで緩めると結局、これまでの努力、協力が水泡に帰してしまう。こうしたことは絶対したくないと皆さんも思っていると思う。今、ひとつ、協力をよろしくお願いしたい」と呼びかけました。