中国 BBCの国際放送を禁止「真実に反し国家の利益損なった」

中国政府は、イギリスの公共放送BBCの国際放送について、真実に反し国家の利益を損なったなどとして中国で放送することを禁止すると発表しました。

中国政府で、テレビなどのメディアを監督する「国家ラジオテレビ総局」は12日、イギリスの公共放送BBCの国際放送について「ニュースは真実でなければならないということに反し国家の利益を損なった」などとして中国で放送することを禁止すると発表しました。

これに先立って中国外務省は2月3日の記者会見でBBCが新疆ウイグル自治区の当局の施設でウイグル族の女性が拘束され性的暴行を受けていたなどと報じたことに対して「全く事実に基づいていない」と強く批判していました。

また、イギリスのメディア規制当局が4日、国営の中国中央テレビの国際放送CGTNについて、中国共産党による統制などを理由に、イギリス国内での放送免許を取り消したと発表したことに対しても「『報道の自由』を掲げながら放送を妨害している」として強く反発していました。

中国政府によるBBCの国際放送の禁止についてはこうしたことを受けた対抗措置とみられます。

BBC「失望している」

BBCは11日、声明を発表し「中国当局がこうした行動をとると決定したことに失望している。BBCは世界で最も信頼される国際的な放送局であり、世界各地からのさまざまな報道は公平で偏りのないものだ」とコメントしています。

イギリス外相「容認できない」

イギリスのラーブ外相は11日、声明を発表し「中国の決定は、報道の自由を奪うもので容認できない」と述べました。

そして、報道やインターネットの自由をめぐり、中国は世界の中でも最も厳しい規制をしている国の1つであり、今回の措置は、国際社会における中国の評価を損なうだけだと指摘しました。

アメリカ国務省 プライス報道官「断固非難する」

アメリカ国務省のプライス報道官は11日の記者会見で「BBCの国際放送を禁止した中国の決定を断固非難する」と述べました。

そして「中国は世界で最も規制された、抑圧的で、自由のない情報空間を維持している国の1つだ」と指摘した上で、中国政府に対し、国民にメディアやインターネットへの自由なアクセスを認めるよう求めました。