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青山商事 過去最大181億円の赤字 9か月決算 在宅勤務増などで

「洋服の青山」を展開する紳士服大手の青山商事の去年12月までの9か月間の決算は、最終的な損益が過去最大の181億円の赤字となりました。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が増えた影響でスーツの需要が落ち込むなどしているためです。
青山商事の去年4月から12月までの決算によりますと、グループ全体の売り上げは前の年の同じ時期より32.3%減って1057億円、最終損益は181億円の赤字で、第3四半期の決算としては2004年度以降最大の赤字となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が増え、スーツの需要が落ち込んだことに加えて、結婚式やイベントが減ってフォーマルウエアの売り上げも減少したことが主な要因です。

青山商事は、不採算店舗の閉店や希望退職などを通して経費削減を進めるとともに、ネット通販を強化するなどして業績を改善したいとしています。

紳士服チェーンではこのほか、「はるやまホールディングス」の去年12月までの9か月間の決算も、28億円の最終赤字となったほか、「AOKIホールディングス」も同じ時期の決算で過去最大の114億円の最終赤字となっていて、在宅勤務の普及など新型コロナウイルスの感染拡大に伴う働き方の変化もあって、経営環境は厳しさを増しています。

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