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首都圏 私鉄大手9社 コロナ影響で全社最終赤字に 9か月間決算

首都圏にある私鉄大手9社の去年12月までの9か月間の決算は、新型コロナウイルスの影響ですべての会社が最終赤字となりました。さらに、ことしに入って緊急事態宣言が出た影響で、東急や小田急電鉄など4社は来月まで1年間の最終損益の見通しを下方修正しました。
首都圏の私鉄大手9社は、12日までに去年4月から12月までの決算を発表しました。

それによりますと、グループ全体の最終的な損益は、西武ホールディングスが481億円の赤字となったのをはじめ、東京メトロが351億円、東急が265億円など9社すべてが赤字となりました。

来月まで1年間の最終損益も、業績予想を出していない東京メトロを除く8社すべてが赤字の見通しを示していますが、ことしに入って首都圏の1都3県や栃木県などに緊急事態宣言が出され、鉄道の利用者が再び減少したことから、東急と小田急電鉄、東武鉄道、京浜急行電鉄の4社は、赤字がさらに膨らむとして、最終損益の見通しを下方修正しました。

JR各社や首都圏以外の私鉄各社も業績が大幅に悪化していて、各社は安全に支障のない範囲で設備投資を先送りしたり、人件費を削減したりして経営の効率化を進めています。

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