東電 柏崎刈羽原発 不正入室問題「深刻だ」原子力規制委員長

東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の中央制御室に社員が不正に入った問題について、原子力規制委員会の更田委員長は、原発の警備が不正な入室を防げなかったのは深刻な問題だとし、今後、原因を詳しく検証する考えを示しました。

この問題は去年9月、新潟県にある柏崎刈羽原発で、IDカードを紛失した東京電力の社員がほかの社員のIDカードをロッカーから勝手に持ち出し、中央制御室に不正に入室したものです。

規制委員会によりますと、テロ対策上、中央制御室までは複数のゲートがあり、東京電力の社員や委託会社の警備員が本人確認などを行いますが、不正を見抜けずに通過させていました。

このうちの1か所ではIDカードの認証エラーが複数回出て、警備担当の社員が顔写真との違いに疑念をもったものの、確認を十分にしなかったうえ、IDカードの識別情報を書き換える手続きを取っていたということです。

規制委員会の更田豊志委員長は10日の会見で、テロ対策などで徹底した管理が求められる原発での警備の問題であり、「深刻だ」としたうえで、「カード情報を書き直した行為はいちばんのショックで、IDカードの意味がなくなる」などと述べ、今後、東京電力の原因分析を詳しく検証する考えを示しました。

また、ほかの電力会社の警備についても「今後、IDカードの扱いなどを確認する可能性はある」と述べました。