田んぼ脇の用水路の中で白鳥2羽が出られず 千葉 四街道

千葉県四街道市の田んぼ脇の用水路の中で白鳥2羽が出られなくなっているのが見つかり、地元の住民から心配する声が上がっています。県は職員を派遣して、今後の対応を検討することにしています。

四街道市上野では、田んぼ脇の幅およそ60センチメートル、深さおよそ1メートルの用水路の中に白鳥2羽が入りこみ、出られなくなっています。

2羽の白鳥はいずれも体長1メートル余りで、近くに住む住民が先月、用水路の中にいるのを発見しました。

今月になっても白鳥は用水路の中に居続けていて、移動することはできますが、用水路の幅が狭く、羽を広げることができないため、飛び立つことができない状態になっています。

白鳥は用水路の中から首を伸ばして、脇に生えている草を食べている様子が確認できます。

白鳥が出られなくなっている用水路は道路のすぐそばにあり、10日は住民およそ10人が集まって2羽の様子を見守っていました。

中には、餌としてキャベツなどを与える人もいました。

近くに住む男性は「毎日心配して見にきています。白鳥が飛び立てるかどうか心配です」と話していました。

また、別の女性は「ずっと用水路の中にいるからかわいそうに思う。暖かくなっても飛んでいかなければ心配です。その時は県などに保護してほしいと思う」と話していました。
千葉県自然保護課では、今のところ白鳥に、けがや病気がある様子はみられないことから、これまで職員を派遣して用水路の外に出すなどの救出活動は行っていません。

しかし、NHKの取材に対して職員を派遣して現場の状況を確認し、今後の対応を検討することにしています。

一方、千葉県は県内で鳥インフルエンザの発生が相次ぐ中、人が野鳥に近づくことで感染を拡大させるおそれがあるとして、白鳥にはむやみに近づかないでほしいと呼びかけています。

専門家「板でスロープを」

鳥類生態学が専門で、野鳥の保護問題に詳しい千葉県立中央博物館の平田和彦研究員は「このハクチョウはコブハクチョウと見られるが、鳥インルエンザがまん延するきっかけにもなりうるので、餌付けや触れるなどの行為はしないでいただきたい」と注意を呼びかけました。

そのうえで平田さんは「白鳥を助ける方法として、用水路の中に木の板をおろし、緩いスロープのようにしてやれば、人が触れなくてもハクチョウが自力で板を歩いて上がってこられると思う」と話していました。