「スターフライヤー」北九州市支援 10億円補助などで最終調整
経営再建中の航空会社「スターフライヤー」は、北九州市から10億円の補助金を受けるとともに、雇用の維持を目的に社員を市に出向させることで、最終的な調整に入ったことが明らかになりました。
北九州市に本社がある「スターフライヤー」は、経営再建の一環として投資ファンドや地元企業から出資を受ける形で来月、110億円規模の資本増強を行うことにしていて、これに合わせて北九州市に対しても支援を要請してきました。
関係者によりますと北九州市は、スターフライヤーに対し、補助金として10億円を支援する方針を固め、今月開会する予定の定例議会にこの費用を盛り込んだ補正予算案を提出します。さらに、雇用を維持する目的で、市がスターフライヤーの社員十数人を出向の形で受け入れる方針で、早ければ4月から職員として採用する見通しです。
北九州市がスターフライヤーに対し経営再建を目的にした金銭面の支援を直接行うのは初めてとなります。
地元自治体としては、北九州空港の利活用の中核として羽田路線を持つ航空会社への支援は避けられず、スターフライヤーにとっては、経営再建を早期に実現する責任がさらに増すことになります。