自転車部品「シマノ」新型コロナで需要増 最終利益高水準に

自転車の部品で世界的なシェアを持つ、大阪のメーカー「シマノ」の去年1年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で密を避けたいと自転車の需要が世界的に高まったことで、最終的な利益は過去2番目に高い水準となりました。

大阪 堺市に本社がある「シマノ」は、主にスポーツタイプの自転車の変速機やブレーキなどの部品を製造し、世界的なシェアを持っています。

会社が9日に発表した去年1年間の決算によりますと、売り上げは前の年より4.1%増えて3780億円、最終的な利益は22.5%多い634億円となりました。

売り上げと最終利益は、ともに中国での自転車ブームなどで好調だった2015年に次いで、過去2番目に高い水準となりました。新型コロナの感染拡大で、密を避けたいと自転車の需要が高まり、アメリカやヨーロッパを中心に部品の販売が拡大したということです。

会社では、この傾向は今後も続くとみて、ことし1年間の業績について、売り上げと最終利益が過去最高を更新するという見通しを示しました。