IHI 9か月の決算 115億円の赤字 航空機のエンジン需要減少で

大手機械メーカー「IHI」の去年12月までの9か月間の決算は、新型コロナウイルスの影響で航空機向けのエンジンの需要が落ち込み販売が伸びなかったことから、100億円を超える最終赤字となりました。

IHIが9日発表した去年4月から12月までの9か月間の決算は、グループ全体の売り上げが前の年の同じ時期より16%減少して7668億円、最終的な損益は115億円の赤字となりました。

新型コロナウイルスの影響で航空機メーカー向けのエンジンの需要が大きく落ち込み、エンジンの売り上げが前の年の同じ時期と比べて36%減少したことが響きました。

ただ、エネルギー関連の事業などは業績が堅調なことから、ことし3月までの2020年度1年間の最終的な損益は今の会計基準では、ちょうどゼロを見込んでいます。

今後の航空関連の事業について丸山誠司財務部長は、電話での会見で「感染の再拡大で去年11月以降、旅客機の需要が大幅に低迷している。今後も需要の回復のスピードは鈍化する見込みで、厳しい状況が続きそうだ」と述べました。