花粉症にどう対応?コロナと似た症状も

これから気温が上がり花粉が多く飛散する時期に入ります。気になるのが新型コロナウイルスと症状が似ている点がある花粉症への対応です。

専門の医師は「薬の服用やゴーグルの着用など早めの対策を心がけ、高い熱や強いけん怠感がある場合は、コロナの感染を疑ってかかりつけ医などに相談してほしい」と呼びかけています。

東京 品川区にある耳鼻咽喉科のクリニックでは、毎年、1月から5月ごろまで花粉症に悩む人が大勢訪れます。

永倉仁史医師によりますと、花粉症の症状は微熱やくしゃみなど新型コロナウイルスに感染した際の症状と似ている部分もあり、見分けるのは難しいと言います。

このクリニックでは、新型コロナウイルスへの感染リスクを防ごうと、受診前にオンラインで症状を申告してもらうシステムを新たに導入しました。
熱が高かったり、せきやけん怠感が続いたりするなど、感染が疑われる症状がある場合、アラートが出る仕組みになっています。

そうした患者は、電話でさらに詳しく症状を確認したり、PCR検査を勧めたりしています。

永倉医師は「花粉症と新型コロナウイルスは症状が似ているが、高い熱が続いたり、鼻水に粘りけがあったり色がついたりしている場合は特に注意が必要で、『花粉症だろう』と自分で安易に判断せず、コロナを疑って、かかりつけ医や相談センターに連絡してほしい」と話しています。

また、永倉医師は花粉症の症状が悪化すると新型コロナウイルスの感染リスクも高まると指摘しています。

鼻をかむために顔を触ったり、目がかゆくてこすったりすると手に付着したウイルスが体内に入るリスクが高まるとしています。
永倉医師は「薬の服用やゴーグルの着用など早めに治療や対策を行って症状をおさえていくことが大切だ」と話しています。