JT 1000人規模の希望退職募集 福岡県2工場を来年3月末に廃止

JT 日本たばこ産業は、国内のたばこ市場の成長が見込めないとして、社員を対象に1000人規模の希望退職などを行うほか、福岡県にある2つの工場を来年3月末に廃止すると発表しました。

JTは9日、たばこ事業の戦略を見直すことを発表しました。

それによりますと、国内のたばこ市場は成長が見込めないとして、国内と海外の事業を一本化し、事業本部はスイスのジュネーブに統合します。

これに伴って、社員を対象にした1000人規模の希望退職などや、定年後、再雇用している契約社員など150人の希望退職を募集するほか、1600人規模のパート社員に早期の退職を勧奨し、人員の削減に踏み切るとしています。

また福岡県筑紫野市にあるJT九州工場と、子会社でフィルターを製造している「日本フィルター工業」の福岡県田川市にある工場を来年3月末に廃止すると発表しました。

2つの工場に勤める合わせて400人余りの従業員に対しても、希望退職の募集や退職勧奨を行うということです。

日本たばこ協会によりますと、国内の紙巻きたばこの販売本数は、平成8年度の3483億本をピークに、昨年度は1181億本まで縮小しています。

さらに加熱式のたばこなどをめぐる海外のたばこメーカーとの競争も激しくなっていて、会社としては、海外市場や加熱式たばこなどの開発に経営資源を集中したい考えです。

JTの寺畠正道社長は「国内の事業量の減少や、コロナ禍もあり、不確実性が高まる事業環境を踏まえて厳しい決断をした。雇用環境が厳しいことは承知しているが、施策を先送りすると競争力強化のスピードが遅れてしまう」と述べました。

「テーブルマーク」香川の3工場閉鎖を発表

JT=日本たばこ産業の子会社で、冷凍食品メーカーの「テーブルマーク」は、国内の生産態勢を見直すため、香川県内にある3つの工場をことし10月末に閉鎖すると発表しました。

発表によりますとテーブルマークは、いずれも香川県内の観音寺市にある本社工場と、多度津町の多度津工場、それに、善通寺市にある善通寺工場をことし10月末で閉鎖します。

会社では少子高齢化に伴う市場環境の変化に対応するため、2017年以降、生産態勢の見直しを進めていて、今回の閉鎖に踏み切ったとしています。

3つの工場に勤める270人余りの従業員のうち、正社員は別の工場などに配置転換します。

また、契約社員とパート社員については希望退職を募集し、再就職についても支援するとしています。

これらの工場で製造している冷凍のうどんやお好み焼きは近くにある別の工場に生産を移すということです。