旭化成 半導体工場火災 再開には時間 他社に代替生産依頼

大手化学メーカーの旭化成は、去年10月に発生した宮崎県にある半導体を製造するグループ会社の工場火災について、工場の再開には、時間がかかるとしたうえで、複数の半導体メーカーに代替生産を依頼していることを明らかにしました。

去年10月、宮崎県延岡市にある「旭化成エレクトロニクス」の工場で発生した火災で、国内の自動車部品メーカーや音響機器メーカー向けの半導体を生産できない状態が続いています。

これについて、親会社の旭化成は9日のオンラインでの決算会見で、出火原因の調査などが続いているため工場再開には時間がかかるとしたうえで、複数の半導体メーカーに代替生産を依頼していることを明らかにしました。

これについては、半導体大手のルネサスエレクトロニクスが同じ半導体を代わりに生産する方針を固めています。

また、旭化成は、今回の工場火災で116億円の特別損失を計上し、今年度のグループ全体の業績予想について、最終的な利益をこれまでの870億円から710億円へと下方修正し、前の年度より31%減少する見通しを示しました。

柴田豊副社長は、記者会見で「工場火災では、関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をかけたことを深くおわびしたい。半導体の供給責任を全うするため、各方面から支援をもらって全力で対応したい」と述べました。