森会長発言 組織委 12日にも有識者から意見求める方針

東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会は、森会長の女性蔑視と取れる発言を受けて、理事会と評議員会の合同の会合を今週の12日にも開く方向で調整を行っていて、有識者のメンバーから発言についての意見を求める方針です。

大会組織委員会の森会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言したことを巡っては、森会長本人が発言を撤回、謝罪しましたが、国内外から批判が相次ぎ、大会ボランティアおよそ390人が辞退するなど影響が続いています。

こうした中、組織委員会は、重要事項の決定や会長の選定などの権限を持つ理事会と、理事会の上部組織にあたる評議員会による合同の会合を近く開催する方針で、会合は、今週12日に開く方向で調整が行われています。

会合には森会長も出席する予定で、組織委員会はスポーツ界や経済界、国会議員などさまざまな分野の有識者がメンバーとなっている理事や評議員から、発言についての意見を求める方針です。

組織委員会は森会長の発言が不適切だったとしたうえで、ジェンダーの平等は東京大会の基本的原則の1つだとするメッセージを公式ウェブサイトに掲載しています。

加藤官房長官「組織委もさまざまな対応と承知」

加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で、記者団が「森会長の謝罪と撤回について、内外の理解と協力が進んでいないのではないか」と質問したのに対し「大会組織委員会もボランティアにメッセージを発信するなど、さまざまな対応をしていると承知している。森会長自身の撤回に合わせて、五輪の理念と男女共同参画を推進していくことを、しっかり伝えていくことが大事だ」と述べました。

また、東京大会のボランティアの辞退が相次いでいることをめぐり、自民党の二階幹事長が8日「落ち着いて静かになったら考えもまた変わるだろう」などと発言したことについて、「組織委員会は大会の運営のために必要なボランティアとして、約8万人に協力をお願いしている。二階幹事長の発言は逐一承知していないが、大事なことは大会組織委員会がまずはボランティアにしっかり説明して、納得してもらうことだ」と述べました。

橋本五輪相「政府として注視」

橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「『具体的に、いつ、どのような形で』というのは、まだ詳しい報告を受けていない。組織委員会が、どのような形で会合を開くのかも含めて、政府としては注視していきたい」と述べました。

萩生田文科相「反省し 本来の業務で頑張って」

萩生田文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で「森会長の記者会見の後半の態度について、反省していないのではないかという識者の意見もあるが、最も反省しているときに逆にああいう態度を取るのではないかと思う。森会長から週末に電話をいただき、『本当に迷惑かけて申し訳ない』とおっしゃっていた」と述べました。

そのうえで「発言は大きく組織を傷つけるものだから反省してもらい、残り半年は、本来の業務で先頭で頑張っていただきたい」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「しっかり反省し準備に貢献を」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「大会のボランティアや聖火リレーについて辞退の動きが出ていることは大変残念だ。森会長が謝罪、撤回していることを丁寧に伝え、運営への理解を得ていくことが重要だ」と述べました。

また、森会長の進退については「大会が直前に迫り、コロナ禍で新しい会長のもとで準備を進めるのは極めて困難だ。選手団の派遣やスポンサーへの対応などは一朝一夕ではできず、森会長にはしっかり反省して準備に貢献していただきたい」と述べました。

公明 山口代表「五輪精神に沿って 身を処して」

公明党の山口代表は、記者会見で「極めて不適切で遺憾だ。森会長は、オリンピック精神に沿ってきちんと今後、身を処してもらいたい。本来のオリンピックにふさわしい状況や環境を整えるよう、最大限の努力をしなければならない」と述べました。

また「ボランティアを辞退する人が数多く出ていることも事実であり、森会長は、こうした波紋が生じていることも厳しく反省しなければならない。ボランティアの志が、きちんと発揮できる環境を整えるよう、大会組織委員会には全力であたってもらいたい」と述べました。

立民 枝野代表「自浄作用を持たないことにじくじたる思い」

立憲民主党の枝野代表は、党の常任幹事会で「森氏の発言で国益を損ない、国際社会で大変恥ずかしい状況になっている。大会組織委員会や関係者が自浄作用を持たないことに、じくじたる思いだ」と述べました。

立民 福山幹事長「菅首相は無責任 森氏は辞任を」

立憲民主党の福山幹事長は、記者会見で「『森会長の発言は、国益上、芳しくない』という認識が菅総理大臣にあるのなら、みずから対応すべきで進退について組織に任せるのは非常に無責任だ。立憲民主党としては当然、森氏の辞任を求めている」と述べました。

また大会を支えるボランティアをめぐる自民党の二階幹事長の発言について「ボランティアの気持ちを踏みにじるものだ。森氏の発言が、大会の成功を望む人たちをどれほど大きく傷つけ、失望させているかということに考えが及んでおらず、とても残念な発言だ」と述べました。