ギリシャ ワクチン接種証明発行し観光振興 イスラエルと協力へ

ヨーロッパで新型コロナウイルスのワクチンの接種を示す共通の証明書を発行し、各国間の自由な移動を認めようという動きが出ています。観光業の立て直しをはかるギリシャはまずワクチンの接種を進めるイスラエルとの協力で合意し、各国への働きかけを強めたい狙いです。

ギリシャでは新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な打撃を受けた観光業の立て直しに向けて、EU=ヨーロッパ連合の加盟国に新型ウイルスのワクチンの接種を受けた人には共通の証明書を発行して各国間の自由な移動を認めるよう提案しています。

こうしたなかギリシャのミツォタキス首相は8日、ワクチンの接種を進める中東のイスラエルを訪れてネタニヤフ首相と会談し、各国に先駆けた証明書の導入に向けて協力することで合意したと発表しました。

証明書を巡ってはEUの一部の国からワクチンの効果がどの程度続くかわからないとして慎重な見方も出ていますが、ギリシャとしてはまずはイスラエルとの間で自由な行き来を実現してEUの各国や域外の国への働きかけを強めたい狙いです。