潜水艦事故 商船確認もよけきれず衝突 安全確認の方法など調査

8日、高知県の沖合で海上自衛隊の潜水艦と民間の商船が衝突した事故で、潜水艦は、衝突直前に商船を確認したもののよけきれずにぶつかったということで、海上自衛隊は、安全確認をどのように行っていたかなど、当時の状況を詳しく調べています。

8日午前11時ごろ、高知県の足摺岬の南東、およそ50キロの沖合で、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」と民間の商船が衝突しました。

商船の乗組員にけが人はいないとみられる一方、潜水艦の乗組員3人が軽いけがをしました。

潜水艦は、一部が損傷しましたが自力で航行できる状態で、8日午後11時20分ごろ、高知港に入港しました。

防衛省関係者によりますと、潜水艦は当時、浮上に向けた作業中で、潜望鏡を海面の上に出していて、衝突直前に商船が近くにいることを確認したものの、よけきれずにぶつかったということです。

高知港 近くに停泊の「そうりゅう」

海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」は、8日夜から高知港の近くに停泊しています。

NHKが撮影した映像からは、高知港からおよそ400メートルにある防波堤のそばに潜水艦「そうりゅう」が停泊している様子が確認できるほか、海上に見えている船体の左右に伸びた部分が折れ曲がっているのがわかります。
海上自衛隊は8日、事故調査委員会を設置し、安全確認をどのように行っていたかなど、当時の状況を詳しく調べています。

一方、海上保安庁も潜水艦と商船、それぞれの損傷の程度や当時の状況について、調査することにしています。

海上保安庁 潜水艦の画像 公開

第5管区海上保安本部は、民間の商船と衝突した海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」を上空から撮影した画像を公開しました。

画像は、8日午後5時前に海上保安本部の航空機が、高知県の足摺岬から南東におよそ15キロの沖合で撮影したものです。
画像からは、「そうりゅう」の船体の一部が損傷しているのが分かるほか、左右に伸びた部分が折れ曲がっている様子も分かります。

海保 潜水艦に乗り込み調査開始

第5管区海上保安本部は潜水艦の船体の損傷などの調査のため、9日朝、高知海上保安部の巡視船「とさ」を潜水艦のそばに向かわせました。

そして午前7時すぎに巡視船が潜水艦の周りを回って船体の状況を確認したあと、午前8時ごろ、巡視船からボートに移った海上保安官が潜水艦に乗り込み、調査を始めました。

第5管区海上保安本部では、潜水艦の乗組員の聞き取り調査を行うほか、商船についても船体の状態などを調べることにしています。