鳥インフル 越冬地で検出のウイルス量 例年の数倍 警戒を

異例のペースで発生が相次ぐ鳥インフルエンザについて、渡り鳥の越冬地で検出されるウイルスの量が例年の数倍と多くなっていることが鹿児島大学の調査でわかりました。今後、渡り鳥がシベリアに戻るルートの途中にある養鶏場でウイルスが広がるおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。

鳥インフルエンザは去年11月以降、西日本の広い範囲のほか、千葉県や茨城県など合わせて17県の47か所の養鶏場などで発生していて、殺処分の数は1つのシーズンとして最多の930万羽あまりに上る見通しです。

鹿児島大学の小澤真准教授らのグループは鹿児島県内で渡り鳥が飛来する地域の環境中から採取した水にウイルスが含まれるかどうか、毎週、観測を続けていて、今シーズンは去年11月から12月にかけて毎週の平均で56サンプル中、およそ19サンプルからウイルスが検出されたということです。

検出されたサンプルは2年前の同じ時期の平均の3倍以上、1年前のおよそ7倍に上り、環境中のウイルスの量は例年になく多いということです。

また、例年は年明け以降ほぼ検出されなくなるウイルスが、1月下旬に至るまで平均11のサンプルから検出されていて、野鳥の間で感染が続いていると見られるとしています。

小澤准教授は「今月中旬以降、渡り鳥がシベリアに帰るために動き始めると、ルートの途中にある養鶏場でリスクが高まる。これまで以上に消毒など衛生管理を徹底してほしい」と話しています。