作業着の「ワークマン」売上・利益ともに過去最高 9か月間決算

作業着などのチェーン店を展開するワークマンは去年12月までの9か月間の決算で売り上げと最終的な利益がともに過去最高となりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で手ごろな価格のアウトドア向けの衣料品が大きく伸びました。

ワークマンの去年4月から12月までの決算は、売り上げにあたる営業総収入は前の年の同じ時期より16.1%多い831億円、最終的な利益は22.9%多い133億円の増収増益で、いずれも過去最高となりました。

ワークマンは、作業着だけでなく手ごろな価格のカジュアル衣料などの品ぞろえを強化していて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うキャンプ人気の高まりや自転車通勤の増加を背景に防水性や伸縮性のあるパーカーなどの販売が大きく伸びたということです。

会社では、女性向けの商品を充実させるなどとして顧客層の拡大を図り、店舗数をおよそ900店から2040年をめどに2000店に増やすことを目指すとしています。

ファッション業界では、デパートなどに出店する大手アパレルや紳士服チェーンが売り上げを落とす一方、手ごろな価格を売りにしたカジュアル系のブランドなどが業績を伸ばしていて、新型コロナウイルスの影響で新たな生活様式が広がる中、明暗が分かれた形になっています。