富山県 先月の記録的大雪教訓に「タイムライン」策定へ

先月上旬の記録的な大雪で富山県内では車の立往生や渋滞が相次ぎ、住民の生活や地域経済に大きな影響が出たことを受けて、県は道路の事前の通行止めや情報共有などの在り方など関係機関が取るべき具体的な対応をまとめた「タイムライン」と呼ばれる防災計画を策定することになりました。

先月上旬の記録的な大雪で、富山県内では東海北陸自動車道で200台以上の車が立往生して物流が止まったうえ、国道や県道でも大規模な渋滞が発生するなど、住民の生活や地域経済に大きな影響が出ました。

この大雪では関係機関の間で道路の通行止めの情報がうまく共有されなかったことを教訓に、富山県が被害が起きる前に関係機関や住民などがとるべき具体的な行動を時間ごとにまとめた「タイムライン」と呼ばれる防災計画を策定する方針を固めたことが分かりました。

大雪が予想される際には、気象台や道路管理者など関係機関が想定される被害の情報を共有し、立往生などが起きる前に道路の通行止めを検討してドライバーに周知するほか、雪が降ったあとには除雪を迅速に行うため車での外出自粛を呼びかけることなどを決めておくとしています。

富山県は、先月の大雪の対応について検証結果を今月中にまとめ、その結果を踏まえてタイムラインの具体的な内容を検討することにしています。

専門家「命守るタイムラインに」

災害時のタイムラインに詳しい東京大学大学院の松尾一郎客員教授は「大雪は毎年起きるわけではないかもしれないが人が亡くなるケースも多く、地域経済にも影響を及ぼすことになる。大雪は人命に関わる『災害』だと捉え、事前にタイムラインを作って行動計画を決めておけば住民の命を守ることにつながる。関係機関がタイムラインを使いながら改善を重ねていくことが災害の備えになる」と話しています。