穀物の先物価格高騰 食料品値上げなど影響が出る可能性

とうもろこしや小麦などの先物価格が高騰しています。生産国での天候不順に加え、投機的な資金が穀物の市場に流れ込んでいることが背景にあり、専門家は食料品の値上げなどの形で影響が出る可能性もあると指摘しています。

穀物取引の国際価格の指標となっているアメリカのシカゴ商品取引所では去年の夏から、とうもろこしや小麦など穀物の先物価格が上昇しています。

このうち、とうもろこしの今月4日の先物価格は半年前より71%上昇し、2013年7月以来の高値となっていて、この影響で国内でも、とうもろこしを使った家畜の飼料が値上がりしています。

背景には、南米の生産国での天候不順やとうもろこしを原料とするバイオ燃料の需要の高まり、それに主要国の中央銀行による大規模な金融緩和で投機的な資金が穀物市場に流れ込んでいることがあります。

商品市場に詳しい楽天証券の吉田哲さんは「穀物価格の高騰で国内でも家畜向けの餌の価格が上昇しており、食料品の値上げなどの形で影響が出る可能性もある。すでに国産の牛肉や豚肉などの価格は上昇傾向にあり、注意深く見ていく必要がある」と話しています。