英 ワクチン接種716万人余のうち「激しいアレルギー」は114件

イギリスの規制当局は、先月下旬までに716万人余りが新型コロナウイルスのワクチンを接種し、アナフィラキシーなどの激しいアレルギー反応の報告は114件だったなどとする報告書を発表しました。
アナフィラキシーはほかのワクチンでもみられる極めてまれな副反応だとしたうえで、ワクチンの接種で期待される利点は、こうした副反応をはるかに上回るとしています。

イギリスでは、去年12月からファイザーなどが開発したワクチン、先月からアストラゼネカなどが開発したワクチンの接種が進められています。

規制当局は5日、このうち先月下旬までに716万人余りが少なくとも1回これらのワクチンを接種し、この間、副反応の疑いなどとして報告のあった2万2820件の分析結果を発表しました。

それによりますと、多くは腕の痛みやインフルエンザのような症状、頭痛、寒気、けん怠感、筋肉痛などで、接種後まもなく起き、1日から2日以内で治まったということです。

また、アナフィラキシーなどの激しいアレルギー反応の報告は合わせて114件で、報告書はアナフィラキシーはほかのワクチンでもみられる極めてまれな副反応だとしています。

ほかの症状などについては、ワクチンを接種しなくても起きるものでワクチンが関係していることを示すものではないとしています。

そのうえで報告書は、新型コロナウイルスに感染して引き起こされる病気の防止などワクチンの接種で期待される利点は、こうした副反応をはるかに上回ると結論づけています。