新型コロナ関連倒産 計1000社に この2週間余りで100社増と加速

新型コロナウイルスの影響で倒産した企業が、去年2月からの累計で1000社になったことが分かりました。この2週間余りで100社増えていて、ペースが速くなっていることがうかがえます。

民間の信用調査会社、「帝国データバンク」のまとめによりますと、新型コロナウイルスの影響で、破産などの手続きをとって倒産した企業と、事業を停止して法的整理の準備に入った企業は個人事業主を含めて、去年2月からの累計で1000社になりました。

負債総額は3825億円余りに上ります。

業種別では、
▽「飲食店」が159社と最も多く、
次いで
▽「建設・工事業」が85社、
▽「ホテル・旅館」が78社、
▽「アパレル小売店」が56社などとなっています。

都道府県別では、
▽東京都が242社、
▽大阪府が99社、
▽神奈川県が60社などとなっています。

新型コロナウイルス関連の倒産が100社増えるまでの日数は、これまでは30日余りでしたが、900社から1000社になったのは18日でペースが速くなっていることがうかがえます。

帝国データバンク東京支社の赤間裕弥情報部長は「緊急事態宣言の延長もあり、『先が見えない』という不安から、事業継続を断念するケースが増えているとみられる。運転資金の確保に不安を感じる経営者も多く、今後の動向を注視する必要がある」と話しています。