森会長発言 組織委内部「反感が大会に向かないか心配」

「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言した東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長について、IOC=国際オリンピック委員会は「自身の謝罪によってIOCはこの問題が収束したと考えている」とコメントしました。
一方で組織委員会の内部からは「会長への反感が大会そのものに向けられることを心配している」との声が聞かれます。

組織委員会の森会長は4日、JOC=日本オリンピック委員会の評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言したことについて、「オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な表現だった。深く反省している」として発言を撤回し謝罪しました。

森会長はさらに4日夜、出演したフジテレビのBS番組「プライムニュース」で「女性を蔑視する意図はなかった」と改めて釈明しました。

これについてIOCは「東京オリンピックでは女子選手の割合が全体の48.8%と男女比率をほぼ同じにすることができ評価しています」などと、IOCの基本原則の男女平等の理念を示したうえで「森会長は自身の発言を謝罪しました。これによってIOCはこの問題が収束したと考えています」とコメントしました。
組織委員会の内部からは「準備にまい進するのみ」との声が聞かれる一方で「あってはならない発言だ。女性職員の中にはがっかりしている人もいる」とか「いまさら士気に影響が出るとは思っていない。ただ、会長への反感が大会そのものに向けられることを心配している」との声が聞かれます。

組織委員会はトップの失言を乗り越えて国民の理解を得られる大会にできるかが問われています。