福島第一原発3号機 事故で変形した核燃料を取り出す作業開始

廃炉作業が進む福島第一原子力発電所3号機では使用済み燃料プールから核燃料を取り出す作業が行われていますが、東京電力は今週から、事故で一部が変形し、引き上げることができなかった核燃料を特別な装置を使って取り出す作業を始めました。

福島第一原発3号機では使用済み燃料プールの中にある566体の核燃料をおととしから順次、構内の安全な施設に移す作業を行っています。

このうち4体の核燃料は事故の時にプールに落下したがれきによって、燃料上部にある取っ手の部分が大きく変形し、通常の装置では引き上げられないことが課題となっていました。
このため東京電力はメーカーと協力し、取っ手の部分が変形していてもつかんで引き上げられるよう形状を工夫した装置を開発し、今週から4体の取り出しに着手しています。

3号機の使用済み核燃料プールの核燃料取り出しは来月までにすべて終える計画で、東京電力は変形した4体の取り出しがポイントになるとして、慎重に作業を進めると話しています。
装置を開発した東芝エネルギーシステムズの担当の篠崎史人さんは「変形の形が1体ずつ異なっているので、それぞれを確実につかめるようフックの形状や素材を検討し、試験を行ってきた。早期の取り出しを成功させたい」と話しています。