英 1-3月のGDP伸び率マイナスか 変異コロナで経済活動制限

変異した新型コロナウイルスが広がり経済活動の厳しい制限が続いていることから、イギリスの中央銀行は先月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率が前の3か月に比べてマイナス4%に落ち込むという厳しい見通しを明らかにしました。

イギリスの中央銀行、イングランド銀行が4日公表した経済の見通しによりますと、ことし1月から3月のイギリスのGDPの伸び率は前の3か月に比べてマイナス4%となるとしています。

これは感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスが広がっていることから外出が厳しく制限され、小売店や飲食店などの営業も原則として禁止されていることが主な要因です。

さらに、ことし1年間のGDPについても前年と比べた伸び率の予測をプラス5%とし、前回・去年11月の時点から下向きに修正しました。

イギリスではこの日発表された先月の新車販売台数が前年の同じ月を39%下回って、1月としては51年ぶりの低い水準に落ち込むなど幅広い産業が打撃を受けていて、影響の長期化が懸念されています。