南アフリカで感染拡大の変異ウイルス 神奈川県の男女2人が感染

神奈川県は南アフリカで感染が広がっている変異した新型コロナウイルスに県内の男女2人が感染していることが確認されたと発表しました。

神奈川県によりますと変異ウイルスへの感染が確認されたのは、いずれも県内に住む
▽50代の女性と、
▽この女性の濃厚接触者で10代の男性です。

2人とも自宅で療養していたことから不特定多数との接触はないということです。

このうち女性は先月、アフリカから帰国し自宅で待機していましたが、その後、発熱などの症状がでたため検査を受け感染が確認されました。

アフリカに滞在歴があったことから国立感染症研究所でくわしく検査した結果、3日、南アフリカで感染が広がっている変異ウイルスと確認されたということです。

県によりますと女性の濃厚接触者は今回、感染が確認された10代の男性のほかに5人いて、検査の結果、このうち2人の陽性がわかり、現在ウイルスの種類を調べているということです。

県は今後、保健所と連携して、
▽変異ウイルスへの感染が確認された人の積極的疫学調査を徹底するほか
▽ウイルスの種類を調べるサンプル調査を強化することにしています。

黒岩知事は「変異ウイルスは感染力が高いとも聞いているので、重大な事態だと危機意識を持っている。対策を徹底して押さえ込んでいきたい」と述べました。