ロボットでPCR検査数を大幅増へ 藤田医科大で実証実験 愛知

愛知県豊明市にある藤田医科大学は、医療従事者の負担を減らしながら、新型コロナウイルスのPCR検査数を大幅に増やそうと、ロボットを使った検査システムを新たに設置し、検査の精度を確認する実証実験を始めました。

このPCR検査のシステムは、川崎重工業が開発したもので、藤田医科大学の敷地に置かれた、長さ12メートルほどのコンテナの中に設けられました。
新しいシステムでは、患者から採取した検体を受け入れ口に置くだけで、解析まですべてロボットが自動的に行って、これまでの半分ほどの80分で結果が分かり、本格的に運用されれば1日に2500件の検査ができるということです。

また、コンテナのまま移動して別の場所で運用することも可能で、大学では検査の精度を確認する実証実験を行ったうえで、今月中にも本格的な運用を始めたいとしています。
運用が始まると従来の態勢と合わせて、1日最大で4000件の検査ができるということで、藤田医科大学の湯澤由紀夫病院長は「高性能のロボットを駆使することで、医療者の負担や感染リスクも減らすことができると期待している」と話しています。