住友商事 全執行役員の賞与ゼロに 新型コロナで業績落ち込み

大手商社の住友商事は、新型コロナウイルスの影響で業績が落ち込んだ経営責任を明確にするとして、兵頭誠之社長をはじめ、すべての執行役員40人余りのことし6月のボーナスをゼロにすることを明らかにしました。

住友商事が4日発表した去年4月から12月までのグループ全体の決算は、最終的な損益が1137億円の赤字とこの時期としては、6年ぶりの赤字となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な経済活動の停滞などでアフリカのマダガスカルにあるニッケルの鉱山開発や、欧米での青果事業で損失を計上したことが主な要因です。

住友商事は、業績悪化の経営責任を明確にするとして、兵頭誠之社長をはじめ、すべての執行役員40人余りのことし6月のボーナスをゼロにすることを明らかにしました。

さらに、重要な経営事項を決める経営会議のメンバーである9人の役員は、ことし4月から6か月間、役員報酬を減額することにし、このうち、兵頭社長は、報酬を40%カットするとしています。

オンラインの会見で兵頭社長は「業績が落ち込んだ責任を重く受け止めている。経営陣は気持ちを再度引き締めて、事業の立て直しにあたっていく」と述べました。