米韓首脳が電話会談 日韓関係改善と日米韓協力の重要性も確認

アメリカのバイデン大統領は就任後初めて韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領と電話で会談し、両首脳は北朝鮮情勢への対応での連携強化のほか、日韓関係の改善と日米韓3か国の協力の重要性を確認しました。

アメリカのバイデン大統領は、就任後初めて韓国のムン・ジェイン大統領と電話会談を行いました。

会談は日本時間の4日午前、およそ30分間行われ、ホワイトハウスによりますと「会談は米韓同盟の強化への関与を強調するため行った」として、北朝鮮への対応で緊密に連携することや、ミャンマーで直ちに民主主義を回復する必要があるという認識で一致したとしています。

また、韓国大統領府によりますと、北朝鮮への対応をめぐり両首脳は、ムン大統領が朝鮮半島の非核化や平和定着のために共に努力していこうと呼びかけたのに対し、バイデン大統領は緊密に協力していくと応じ、できるだけ早く包括的な戦略をまとめていく必要性で一致しました。

さらに、両首脳は日韓関係の改善と日米韓3か国の協力が、地域の平和と繁栄に重要だという点も確認したということです。

バイデン大統領としては、北朝鮮情勢に対応するためにも、アジア戦略の基軸とする日米韓3か国の連携強化が不可欠だという立場で、日韓関係の重要性にも言及したものとみられます。

韓国メディア 電話会談のタイミングに注目

米韓首脳の電話会談が、バイデン大統領の就任から2週間後に行われたことについて韓国メディアは、最近のアメリカ大統領の就任時と比べて遅く、バイデン大統領と菅総理大臣の電話会談よりも1週間遅かったと伝え、会談のタイミングにも注目しています。

一部のメディアは、新型コロナウイルス対策などに追われていたためだという見方を伝える一方、バイデン政権が人権問題などで厳しい認識を示している中国をめぐって「ムン大統領が先月26日に習近平国家主席と電話会談を行ったことが影響したのではないか」などと伝えています。

これについて韓国大統領府の関係者は「習主席との電話会談がアメリカとの会談を決めるにあたって考慮されたことはない」と強調しています。

また、電話会談で、日韓関係の重要性を確認したことについては「朝鮮半島情勢について話し合う中で自然に出てきた」と説明し、日韓の間の具体的な懸案まで話は及ばなかったとしています。