“ロンブー”田村淳さん 聖火ランナー辞退 森会長の発言理由に

東京オリンピックの聖火リレーについて、お笑いコンビ、「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが愛知県犬山市で走る予定だった聖火ランナーを辞退すると発表しました。

これは田村淳さんが、3日、自身の公式ユーチューブチャンネルで明らかにしました。

愛知県犬山市の観光特使を務める田村淳さんは、東京オリンピックを前に行われる予定だった去年4月の聖火リレーでランナーとして犬山市を走ることになっていました。

延期となったオリンピックの聖火リレーでは、去年、内定していたランナーが走る予定となっています。

こうした中、田村淳さんは「大会組織委員会の森喜朗会長が『東京オリンピックは新型コロナウイルスがどんな形でも開催するんだ』という理解不能な発言をされた」などとして聖火ランナーを辞退すると表明しました。

また「五輪開催を願っているが、延期派だ。またいずれ五輪が東京で開催されることを強く願っている」と述べました。

これについて、犬山市の山田拓郎市長はNHKの取材に対し、田村さん側から市に連絡があったとしたうえで「聖火ランナーとして走られることを楽しみにしていたが、辞退は田村淳さんなりの判断だったと尊重したい」と述べました。

森会長 聖火リレーの”田んぼ”発言で釈明

組織委員会の森会長は2日に開かれた自民党の会合で、オリンピックの聖火リレーの著名人ランナーについて「スターを走らせると人が集まって密になるからだめだという意見がある。出るほうも見るほうも楽しみにしていたのに、水をかけてしまうのはいけないんじゃないか」としたうえで、「人気のあるタレントはあまり人の集まらないところで走ってもらえばいいんじゃないかということで、誰かから『田んぼを走らせたらいいんじゃないか』という意見まで出ていた」と発言しました。

これについて、4日に取材に応じた森会長は「人気のあるタレントは人の集まる所はご遠慮してほしいと思い、どう避けられるかという例で言った。何もない所だと田んぼしかないという話を紹介しただけだ」と釈明しました。

そのうえで、著名人のランナーについて引き続き走ってほしいかという質問に対しては「私は走ってくださいとも走ってくださるなとも言う立場にない」と述べるにとどまりました。