東京都 新型コロナ 死亡 最多の32人 感染確認は676人

東京都は3日、都内で新たに676人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、1日の発表人数としては最も多い32人が死亡したことを明らかにし、このうち半数の16人が高齢者施設内と病院内で感染して亡くなったということです。

東京都は、3日都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて676人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が1000人を下回るのは6日連続です。

年代別は、
▽10歳未満が28人、
▽10代が34人、
▽20代が129人、
▽30代が105人、
▽40代が96人、
▽50代が81人、
▽60代が53人、
▽70代が68人、
▽80代が56人、
▽90代が25人、
▽100歳以上が1人です。

3日の676人のうち、およそ49%の331人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ51%の344人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

このほか、ベトナムへの渡航歴がある人が1人いるということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く146人、
次いで、
▽「施設内」が138人、
▽「職場内」が22人、
▽「会食」が5人などとなっています。

このうち、「施設内」では、
▽23の医療機関で患者と職員合わせて91人、
▽27の高齢者施設で利用者と職員合わせて40人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて10万1466人になりました。

また、3日時点で入院している人は、2日より17人増えて2876人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は58.7%です。

このうち、都の基準で集計した3日時点の重症の患者は、2日より4人減って125人で、重症患者用の病床の39.7%を使用しています。

感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は、2日より587人減って3264人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は、2日より15人減って607人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は2日より326人減って3107人でした。

また、都は、感染が確認された60代から90代までの男女32人が死亡したことを明らかにしました。

1日に発表される人数としては、2日の23人を上回り、これまでで最も多くなりました。

このうち、90代の男性は、家族の意向で、感染が確認されたあとも入所していた特別養護老人ホームで療養を続け、療養中に亡くなったということです。

また、80代の男性は、自宅で訪問看護を受けるなどして療養を続けていましたが、容体が急変し、死亡したということです。

これで都内で「自宅療養中」に死亡した人は合わせて22人になりました。

3日死亡が発表された32人の感染経路は、
▽高齢者施設内が9人、
▽病院内が7人、
▽家庭内が4人、
▽会食が2人で、
半数の16人が高齢者施設内と病院内です。

会食の2人は、年末年始の会食で感染したとみられるということです。都の担当者は、「先月、爆発的に感染者が増えた時期に感染した人の死亡報告が多くなっている。保健所経由で確認中のケースもあり、きょうだけでなく、しばらくは多くなりそうだ」と話しています。

これで都内で死亡した人は、合わせて949人になりました。