コロナ影響 苦境のいちご農園 移動販売やSNS活用で販路拡大

いちご狩りの客が大幅に減少して売り上げが減少している、千葉県山武市の観光農園では、移動販売やSNSを活用して販路を広げる取り組みを進めています。

山武市富田の浦野和洋さんが経営する観光いちご農園では、先月に緊急事態宣言が出されたあと、いちご狩りに訪れる客が大幅に減少して、先月前半の売り上げが去年の同じ時期の5分の1ほどまで減ってしまいました。

このまま放っておくと廃棄しなくてはならなくなることから、浦野さんはいちごを収穫して、移動販売をしたりSNSを活用して販路を広げたりして、買ってくれる人を探すことにしました。

3日は朝採れたいちご60箱を持って山武市役所に向かい、職員や訪れた人に直接、販売しました。

購入した市の職員は「いちご狩りではなく、市役所で販売してもらうのはとてもいいと思います。いろんな味を楽しめておいしいです」と話していました。

浦野さんは「このような状況でも諦めません。いちごをだめにしないようこまめにとって販売していきます。緊急事態宣言が解除されたら、たくさんのお客様を迎えられるよう準備をしていきたいです」と話していました。