飲食店予約サイト「ぐるなび」64億円の赤字に 12月までの決算

飲食店の予約サイト「ぐるなび」の、去年12月までの9か月間の決算は、新型コロナウイルスの影響で予約の手数料収入が減少したことなどから、最終的な損益は64億円の赤字となりました。

ぐるなびの去年4月から12月までのグループ全体の決算は、売り上げが120億円と去年の同じ時期を48%下回り、最終的な損益は64億円の赤字となりました。

去年10月に始まった政府による飲食店などへの支援策「Go Toイート」の効果で、加盟店数が増加したものの、その後、新型コロナウイルスの感染が再び拡大したことで、ネット予約の手数料収入が大幅に減ったことなどが要因です。

また、先月緊急事態宣言が出されたことで、予約サイトの利用の回復がさらに遅れるとして、1年間の売り上げの見通しを、これまでより20億円少ない158億円に引き下げました。

杉原章郎社長は会見で、現在は来月末までとなっているGo Toイートのポイントの利用期間について「さらに延長してもらえるよう関係各所と調整を進めたい。感染の収束後は『Go Toイート』に合わせた独自のキャンペーンなども検討し、業績の回復につなげたい」と述べました。