去年の成田空港の国際線利用者 開港初年以外では過去最少に

成田空港の国際線を利用した人は新型コロナウイルスの影響で、開港した年を除いて過去最少となりました。

成田空港会社のまとめによりますと去年、成田空港の国際線を利用した人は726万5500人余りでおととしと比べて80%減少しました。

これは感染拡大に伴う入国制限措置によって国際線が運休、減便したことが主な原因で、開港した昭和53年を除いてこれまでで最も少なくなりました。

また国内線の利用者は緊急事態宣言の影響などで322万900人余りでおととしと比べて58%減少しました。

一方、感染拡大に伴い航空各社が旅客機を使った貨物の輸送に乗り出したことなどから、国際線の貨物便の発着回数は3万7300回余りとおととしから53%増えて、開港以来、最も多くなりました。

成田空港会社は「感染拡大の影響でことしも厳しい状況が続く見通しだ。利用者の安全安心につながるようさらなる感染対策の強化に取り組んでいきたい」としています。